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ここのところ毎年、夏に家族旅行をしている。それまでは、福岡県久留米市にある、妻の仲の良いいとこの家に行くのが恒例だったが、数年前からはもっぱら中国地方である。 というか、ここ何年かは、大山のリゾートホテルを予約して、鳥取、岡山を楽しんできた。 両県境界にある大山、蒜山の景色というか雰囲気というか空気というかが、我が家の好みらしい。 今年の夏、大山に少し飽きたので、というかGWに蒜山に行ってしまったので、この夏は少し変えてみた。 子どもも高3と中1、4人で行く旅行ももう最後かなと思い、ちょっとおとなの旅行を教えてやりたかった。 島根県の有福温泉に宿を取った。 広島から高速を使えば2時間弱。 しかし、この際、無駄な遠回り。 山口の美祢というインターまで高速で3時間、秋吉台に向かう。 まったく洗練されない、昔ながらの観光施設があった。 しかし、平日にもかかわらず、結構な観光客。 秋芳洞・秋吉台という自然の不思議は、時代に左右されない魅力を持っているのだろう。 そして、萩へ。 市内観光したいところだが、子どもたちの気分がパス。 日本海側の国道を走ると、押し寄せる波の魅力にとりつかれた。 瀬戸内海のおとなしい波しか見ていない我が家にとって、あの勇壮な波頭の迫力はほっておけない。 何度も車をとめ、波しぶきが道路まで飛び込んでくる場所で、その香りと風を楽しんだ。 だいたい、瀬戸内海側の人は水平線だけでも感動できる。 延々と続く砂浜。 そして、たまたま迷い込んだ、須佐ホルンフェルス大断層。 こんな場所があるなんて知らなかった。 その晩、有福温泉の仲居さんも知らないことを知った。 おそるべし中国地方。 だいたい、古代の中心地、畿内と北九州の間にあるから中国らしい。 今もその性格はかわらないが、中国地方にはまだまだ魅力がある。 案外、道州制が導入されたら、一気に発掘されるかもしれない。 しかしまた、中国地方はまとまりがない。 中国地方というグループが存在するのは、国関係の組織だけではないかと思う。 国の地方局のほとんどがある広島は、けっして中国地方の中心ではない。 鳥取、岡山は近畿を向き、山口の大半は九州を向く。 広島を向いているのは島根と山口の一部。 広島県第二の都市、福山すら岡山に向いている。 地理的に連続しているだけで、文化的・経済的には背中合わせ。 しかしまたまた、そんなところが面白い。 これからの、山陰陽を合わせた中国道からは隠れた名所がいっぱいでてきそうな気がする。 |
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